花が呼ぶ花

 

 

 

紫陽花の向こう側には

いつも 曼珠沙華の花が咲いている

淡く哀しきものの向こう側には

彼岸花が魂を燃やしている

移ろい行く虹色の向こう側には

古里が その幼い手に

いつも

狐花の風ぐるまを回している

 

 

 

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加 藤  治 (かとうおさむ) の 詩 [メ ニ ュ ー]

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