蒼紫の透明な病葉が
私とあなたをすり抜けて
音も無く 夢も無く 跡形も無く
地表に消えてゆく
雹よりも冷たく 露よりもたよりなく
私達は肩を並べて
まるで 二本のレールのような
醜い蛇になって
いつまでも どこまでも
無表情に 這いずりまわっているかのようだ
地を踏みしめる 感触もなく
あなたの温かみを 感じることもなく
ただ ただ 平行線の軌跡を残して
いつまでも いつまでも
どこまでも どこまでも
蒼紫の透明な病葉が
私達をすり抜けてゆく
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堀 外 里 水 (ほりがいさとみ) の 詩 [メ ニ ュ ー] |
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