あのこのために あなたと呼べない
わたしはいつも あのこの影
あのひとから 降りそそぐ
暖かな眼差しを
いつも独り占めの あのこ
わたしは影
いつも矮小な あのこの影
静かに微笑む 夕日さえ
みんな あのこが独り占め
わたしは影
暗い顔して
そっと あのひと 見上げるだけの
かすんだ影
地面に 潜りこむことさえできないでいる
意気地なし
影だから会える あのひとと
悲しい影
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斎 田 花(さいたはな) の 詩 [メ ニ ュ ー] |
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わたし なんにもないのに ・・ |
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