銀杏

 

 

 

梢にわななく銀杏の葉は

もはや幹の年輪を夢見ていない

黄色く朽ちた落葉は

ただ アスファルトに延びた

朧げな銀杏の枝のシルエットに

秋を再現することのみを願う

歯の透間から漏れ出る俺の冬は

それを美しいと思った

 

 

 

 

 

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尼 平  攻 (あまだいらおさむ)の 詩 [メ ニ ュ ー]

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